
ヨン・サンホ監督と俳優パク・ジョンミンが共に手がけた映画『顔』は、少人数での制作体制による撮影現場が公開された。
原作漫画『顔』の執筆当初から、ヨン監督が必ず映画化したかった作品という『顔』は映画として公開される。この作品は、視力を失ったものの顔に関する分野の匠となった「イム・ヨンギュ」と、共に暮らす彼の息子「イム・ドンファン」が、40年間埋もれていた母の死の謎を追及する物語を描く。
ヨン監督の初期作として知られるアニメ映画『我は神なり』の脚本作業を終えた直後に構想を練り始めた『顔』は、友であり同志でもある彼らの参加により映画化することができた。
少人数のエリートで構成されたスタッフと、従来の長編映画の4分の1に過ぎない撮影期間にも関わらず、驚異的なプロダクションを完成させた『顔』は、ベテランたちの卓越した機動力が発揮された作品として期待を高めている。ヨン監督自身も「どう考えても、韓国映画界トップクラスのスタッフが久しぶりに、監督と若手のような感覚で働き、従来の映画に負けないクオリティを維持するために多大な努力をしてくれた。映画の良さは、心を通わせる仲間と共にあることにある。そういう意味で、この作品の制作はほとんど癒しに近い作業だった」と語り、映画製作過程に対する満足感を示した。
1970年代という経済復興の時代、時代が許した悪行と、人間の内面に深く根付いた歪んだ先入観によって犠牲となった「チョン・ヨンヒ」の顔と死を巡る謎を解明する映画『顔』に込められた鋭い問題意識と批判精神、そしてそれを表現するための新たな制作方式に賛同する韓国の映画界を担う「顔」たちは結束し、9月の劇場界に卓越した韓国映画の誕生を予告している。



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